2013/09/08

大型作品集中制作 - なんでこんなことやってんだ?

そりゃ大型作品作りたいのは前から思ってて、少しテストで作ったりしてたけど。展覧会とかのタイミングもあって、今作らないとずっと作れないとか思っちゃって。

しかし、よくわからない衝動に突き動かされる感じ、ってアレに似てるなあと思った。「未知との遭遇」でリチャード・ドレイファスが自分でもわけわからないまま、部屋中ぐちゃぐちゃにして変な山のでかい模型を作っちゃうやつw

だいたい、「手で作りたい」の正体はデジタル作業の反動ってのわかってんだよ。他のオモチャに見向きもせず、粘土やブロックで遊んでた僕の原点みたいなもんだし、手で触れる立体の制作って作ってる実感があって面白いしね。

6〜7年くらい前から、小さなフィギュアをちょこちょこ作ってたけど、小さいものは工作や塗装が大変ってわかってだんだん大きくなり、20cm超サイズが普通になり、そうなると大型FRPに行き着くのは成り行き上当然。

FRPの大きな立体って迫力あって見栄えするからぜったい面白い。でも個人の作品としてやってる人が少ないってのは、作るのハードすぎるし、制作環境の問題も大きいからだよねえ。

ただ、場所と時間としんどさの問題ってのは、お金で解決できちゃうんだよ。つまり、全部外注すりゃいい。大きな立体作品の展示の機会ってそれほどあるわけじゃないし、今回は特別としても、十年単位で一年にせいぜい2〜3個としたら外注できなくもないわけで。そしたら、外注費がぜんぜん苦にならないくらい本来の仕事をがんばろうってことだわ。

そのための、「自分でもちゃんと作れるんだけどさ」の証明として、今の制作はいちおう意味がある。ってことで納得しておこう。そういうことにしておけば、「立体を手で作りたい誘惑」に惑わされず、「形を作る」ほうに集中できるかもね。

おー、我ながら、葛藤にうまいこと折り合いつけられたかも。

・・・とか言いつつ、一週間もすぎると、キツかったことをすっかり忘れて早く作業に戻りたいとか思ってる自分に唖然。やっぱアホだわ。

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