2013/03/30

銀座と日本橋の三越のショーウインドウに吉井作品



銀座三越と日本橋三越本店のショーウインドウに吉井作品登場〜〜! 各4箇所計8箇所のショーウインドウと、館内のあちこちにもあります。来月後半まで。マネキンは昨年末にブログに書いたものです。ショーウインドウとしての構成やデザインはヤマトマネキンや三越のプロの人がやってます。









Toy Art GalleryにYoshii作品


Toy Art GalleryでYoshii作品売ってます! リアル店頭にも陳列されてるらしいです。
ARTas1のFacebookアルバムに写真が出てます。




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2013/03/26

3Dプリンター出力物は「作品」になり得るか?

●3Dプリンタのよくある誤解

先々週のクローズアップ現代で「3Dプリンタ」の話題をやってました。(先週水曜はデジクリがお休みだったので旧聞になってしまってクヤシー!)

僕のTwitterのタイムラインにはフィギュアを作る人を中心に3Dプリンタについて詳しい人たちがいます。ジュエリーやプロダクトデザインの人たち、3Dプリントサービスの人たちも。デジクリに3Dプリンタについて連載している織田隆治さんもそのうちの一人だったり。

で、最近の「Makersと3Dプリンタブーム」にかなりの誤解が含まれてることについて、そんなTLの人たちとやりとりすることも多かったりします。要するに「何でも作れる夢の機械!って話題になったり期待されたりするのはちがうよねえ。」という話。

そんな「3Dプリンタの現実」について、クローズアップ現代に出演した小林茂氏がブログで番組の補足をしていて、これが素晴らしい。3Dプリンタに興味を持った人は必読の完全保存版!

「3Dプリンターについて「クローズアップ現代」の7分42秒では伝えられなかったこと」

●3Dプリントは「作品」になり得るか?

僕も2006年から各種3Dプリンタ利用の作品を作ってきたので、多少わかるつもりなのですが、最近は自前で3Dプリンタを購入する人が続出。くわしいとはとても言えない感じに・・・。一応、安い3Dプリンタを一台買っておいたほうがいいかもと考えてはいるけど、実はそれほど切実にほしいとは思ってなかったり。

というのは、日常的に仕事で何かモノを作る必要でもなければ、3D出力自体、たいして興味なくなっちゃうんですよ。3Dデータが実体化する感動は最初の3個までくらいかなあ。出力できることを確認できちゃうと、作品を作ることに気持ちが戻る。

そこは、デジタルフォト/ペイントやってる人がプリンタに必要以上に執着しないのと同じ。何人も同じようなこと言ってるので3Dプリントに関しても、そういうものなんだろうと思います。3Dプリントする必要があったら、出力サービスを利用すればいいや。最新の機械が使えるし。

あと、僕だけかもしれないけど、3DCGや3Dプリントを知れば知るほどに、「製品じゃなく、作品としてのフィギュアや彫刻」にデジタルを利用する気がなくなっていく。完璧な形状を効率的に作るには3DCGも3Dプリントもめちゃくちゃ有効なんだけど、「3Dプリントだから」ってところに価値は感じない。

「作品」としては、完璧に美しいものより、不器用に手跡が残った生々しい作品のほうがぜんぜんほしいし、自分でも手で作りたい。「作家が手で作った生々しい痕跡」は現代それほど価値があるものじゃなくなってるけど、それでも買うとしたら作家の手で作ったもののほうがうれしいよなあ。

ただし、「現時点での3Dプリントのクオリティの限界を踏まえた上で、それを活かすなり補強する工夫を加えた作品」ってのはぜんぜんアリだと思う。

現時点での3Dプリント、特にZPrinterの出力のザラザラカスカスの品質ってのは、「今だけのもの」。10年もしないうちに超絶高品質になっちゃうだろうから。今それを利用して作る意味は大いにある。まあ、先日からやってたのはそれだけど。

もちろん、純粋に作品としてではなく「作家が作ったプロダクト/商品」となると話はちがってくる。ザラザラカスカスでも出力物をほしがる人がそこそこいるって前提なら、問題になるのはコストだけ。

●レア感の演出?

ZPrinterで色付きフィギュア的ケータイストラップみたいなものを作ったとする。僕は自分の作品だからそのストラップを「ドヤ」的にぶら下げて見せびらかせば、ぜったい楽しい! しかし、他人の3Dプリント作品を見せびらかして楽しいかどうかはわからない。でも、数個しか作られていないモノなら一応の「レア感」はあるから「ドヤ」感は出ないこともない。

3Dプリンターってのは、大量生産と逆なパーソナルなモノ作りなのに、見た目の目指すところは大量生産モノと同じ。よほどのわかりやすい「レア感」がないと物欲を刺激する商品にはならないのかも。そこが悩みどころ。

で、その「レア感」ってのは、3Dプリンタとは相性が悪い。だって何個でも出力できるのがプリンターだもん。そうなると「個数/期間限定」にせざるを得ない。けど、設定した数が売り切れたらもう作らないよって、なんちゅうか、ケチだなあ!!

フィギュアとか立体作品を3Dプリンタで生産するのはそれほど利点ないのかもしれん。実用のプロダクトならそのへんの悩みはないけど。いつでも好きなだけ生産できるってことは、価値を下げますね〜。

・・・以上、作り手以外の人が、3Dプリンター出力物をどう思うのか、価値を感じてもらえるのか見当がつかず、いまだに根本の部分で悩んでることを書き出してみました。

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2013/03/14

無感情に淡々と進める!

「技術を発揮するだけ系の仕事は、躊躇や迷いを全部振り払って、必要なことを必要なだけ、無感情にクールに淡々と粛々と、進めるベシ!!」

と思った。たまに作風とか関係なしに3DCGの技術だけ求められる仕事をやるけど、気乗りしなくて延々時間かかることが多い。手だけチャッチャカと動かし続ければ短時間で仕上げられるはずなのに、そうでないことが多いので、自分向けの標語。

で、考えてみたら、クリエイティブを発揮する系仕事のほとんどの局面にも同じことが言えるじゃんね! 前にも書いたけど、クリエイティブの核心部の大半が「アイディアスケッチやドローイング」にあり、他は「作業・処理」だけなことが多い。スケッチやアイディアを考えてる時以外は淡々とやればいいのだ〜!

いつも仕事してて遅くなる大きな原因で、ちょっとややこしい処理しなくちゃいけなくて「わ、めんどくせー!」って机から一瞬離れちゃうってことがある。それが一瞬で終わらず、次にその作業にとりかかるのは数十分後だったりする。全部継続して作業すりゃ2時間で済むことを丸一日かかったりする。「めんどくせー!」って思わないこと、それが「感情を排して淡々」。たんたんたん♪

締切キツイときは「めんどくせー!」と机を離れる余裕がないから継続せざるを得ず、それでめちゃくちゃ進むんだよね〜。あと、どれに取りかかろうかな? っていう迷いも「無感情淡々クール」で排することもできるわけだよね。となると、次にやることを自動的に提示してくれるThingsとかOmniFocusとかのGTDソフトにも存在理由あるな・・・。

いかんいかん、気がつくとまたThingsをいじりはじめてしまっていた。Thingsは僕的な使い方ではいろいろ不満あるのだった。そのへんも、もっと便利に使えるはずなのにという感情を排し、淡々とEvernoteで行う!

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2013/03/13

Echofonの代わりのTwitterクライアント

Twitter API 1.1に対応せず消えていくいくつものメジャーなTwitterクライアント、って話は知ってたけど、Echofonがそれに含まれてるとは知らなかった−! 昨年秋にEchofonデスクトップ版の開発終了は発表されていたらしい。

僕はおととしからずっとEchofon。最少の操作で自由自在にあちこち見れて、かつ、インライン画像表示できる点で最強だった。文字入力が最下部ってところだけは最後まで慣れなかったけど、他のクライアントアプリをいろいろ試した感じではEchofon以上のものはなかった。

初期に使ってた夜フクロウは使い勝手に不満はないけど、画像のインライン表示が不可。Twitter公式アプリもすっきりしてて悪くないんだけど、画像表示に対応してないのと、選んだリストを記憶してくれないのがとても不便(リストを別ウインドウを開けば解決なんだけど、場所とる)。そうなると、一時期使ってたJanetterかなあ。

Janetterの不満は2つ。カラムビューが苦手。オフにしておけばいいんだけど、ざっと見渡せるとなるとどうしても広げたくなっちゃう。目があちこちさまよっちゃってダメ。もう一つは、誰かのプロフィールや直前のツイートとか見るのに、Echofonや夜フクロウより一手間多い(「Twitterページを開く」で一手間でイケるけどブラウザが開く)。

Janetterをフルスクリーンにして別デスクトップで一日使ってみたけど、うーん、使い勝手で言えば夜フクロウのほうが上かなあ。他のクライアントを使ってみると、Echofonの使い勝手はやっぱダントツにいいってこと再確認させられちゃう。残念。Echofonとほぼ同じ使い勝手のTwitterクライアントはないもんか?

「Echofonの代わりになり得るのか?」というブログ記事発見。TweetbotというTwitterクライアント。レビューを見ると評判はなかなかいいようだ。でも1700円! 高っ! 試せればいいんだけど、Mac App Storeでいきなり販売で評価版を用意してないところ最近多いなあ。カラムビューも可なのか。ちょっと苦手かもしれない。iCloudでiOS版と読みかけのTLの位置を同期できるらしい。

『Echofonの代わりになり得るのか?!満を持して登場!!「Tweetbot for Twitter」がMac App Storeでリリース!』

『Tweetbot for Macを使っていて感じた7つの「いいね!」と2つの「ガンバレ!」 』

それでも期待をかけてTweetbot、購入してみた。リストの扱いが特殊! リストと全TLを同じくくりで選択するようになってる。画像のインライン表示にはもちろん対応。1クリックでユーザーのプロフィールと直前までのツイートが見れるのはイイ。ダブルクリックかトラックパッド二本指スワイプで会話も見れる。そこらへんが最小の操作でできるってところが、僕にはとても重要。

TL更新や削除の反映が遅いっぽい? のと、画面切り替えが重い気はするけど、機能的にはかなりイケる。まだ感覚的に馴染んでないので夜フクロウも併用するけど、しばらくTweetbotを使ってみることにしよう。

2013/03/07

書籍自炊の「白黒モード」

『ScanSnapではカラーモード設定の「白黒」は使わない。表示めちゃくちゃ重いから』って以前から言ってたけど、ごく初期に試しただけだったのでイマイチ自信なかった。今はアプリもiPadも進化してるから大丈夫かも・・・。

と思って、白黒二値でスキャンしてiPadに入れてみたら、やっぱ実用にならないくらい重い。ページをめくるだけで何秒も待つ。普段使ってるのはi文庫HDだけど、他のPDFリーダーアプリで開いて確認してみたら、同じく激重。やはり、「白黒」でScanSnapしてはいけません。ってことです、はい。

ScanSnapで、小説とかマンガとか白黒だからって「白黒」でスキャンしてる人多いだろうなあ。重い動作が普通と思ってるかも。白黒の本でもカラーでスキャンするほうがめちゃくちゃ動作軽いですよ。

2013/03/06

音楽配信が不調らしい

日本レコード協会によると、音楽配信の売り上げがピーク時の6割しかないらしい。違法ダウンロードが原因と。元のNHKのWebニュースは削除されてるので見れないけど、たぶんこのPDFを読み解くとそういうことになるんだろう。

2012年度「音楽メディアユーザー実態調査」報告書公表

ごく単純に考えて、「音楽配信が好調」だったのは「着うた」全盛期だったから、スマホに移行しちゃえばその分は減る。ってのはおいといて、やっぱ音楽をデータで売るってのは、若い人の音楽の入り口としては頼りないとは思う。僕らみたいにCD自体がジャマくらいの境地になってなければ。YouTubeとかでけっこう聴けるってことがCDやダウンロードで買う気を挫くってのは確かに僕でもあります。

4-5年前までの話だけど、学生に聞くと当たり前のように違法サイトから音楽を落としてたようですけど、もう実際のところ、音楽をダウンロードしまくって集める感じ自体がわかんない。そんなに音楽を聴くことが若いやつに重要なことと思えない感じ。少なくとも、昔みたいな形のマニアックな聴き方する人は少なそうな気がする。他に娯楽多いし。

で、CDとかレコードって、若いときに、まだ何者なのかわからない自分のアイデンティティを、「好きなものを目に見える形でディスプレイ」するために買ってたわけで。ダウンロード販売では若いヤツのそういう欲求には応えられない。

本も同じで、オレはこれを読んでいる・興味があるってのをディスプレイする役割があるけど、電子書籍じゃそれはできない。だから若いヤツが身の丈以上に本を買いまくるってのもなくなっちゃうかも。あと、昔はレコードやCDをカセットに入れて友達と交換することで音楽の楽しさを知ったわけだけど、そこを禁じ手にされたら音楽は広がらないですよねえ。

ところで、読みかけで放ってあるクリス・アンダーソン「フリー」って本にあったけど、「時間が豊富にある世代」と「お金が豊富にある世代」の間で、価値の転換が起きるそうです。なるほど〜。違法ダウンロード音楽は完全な形で落とせるかわからない、ウイルスかもしれない、整理・分類されてない、けどタダ。iTunesストアは有料だけど手軽に完全な形の音楽が買える。どっちがいい?ってこと。違法ダウンロードをしてた若者が、時間が豊富になくなったかわりにお金はちょっとあるって感じになったとき、あれ?買う方がぜんぜんラクじゃん!って気がつく感じか。

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2013/03/05

エネループのデザイン変更

先週、デザインとかの話でいちばん話題になったのが、エネループデザイン変更

白地に「eneloop」のロゴのかわりに「Panasonic」がドーンと大きく入ったデザイン。黄色い箱のカロリーメイトのロゴを極小にして、「大塚製薬」って大きく入れるみたいなもん。あああ、これはさすがにイカンでしょう。エネループってブランドの力を軽視しすぎ。

エネループって、エコとか省エネ志向の消費者心理にうまくマッチしたブランドデザインの金字塔みたいなものだったのに。サンヨーではなくPanasonicの、って周知したいからなんだろうけど、「角を矯めて牛を殺す」そのまんま。

あのデザインのままでいくのでなければ他社の充電池といっしょ。EVOLTAや他の電池とデザインを合わせる必要もぜんぜんない。いっしょに使うことはまずないから、っていうか、PanasonicのEVOLTAといっしょに撮った写真を見ると、見分けつかない逆効果になってる。オリジナルのデザインの存在感が大きいからこそ、ときたまやってたディズニーとのコラボデザインみたいな変化球もできたわけだし。

僕もエネループ大好きだったんですよ。ちょうど単三のニッケル水素電池がちょっと古くなってきたかなと思ってたときにエネループが発売されて、全部エネループに入れ替えたもん。身のまわりの乾電池式のガジェットから時計まで全部エネループ。いつも数本が充電中なくらい。

ところで、世の中のガジェットのほとんどがリチウム電池内蔵USB充電方式。どう考えてもエネループのほうが便利だと思うんだけどなあ。最近物色してたBluetoothスピーカーとかヘッドホンとかもほとんどUSB充電式。乾電池が使えるタイプはほとんどない。海外で充電式乾電池タイプが普及してるか知らないけど、USB充電方式はバッテリー残量が気になって気持ちよく使えないのです。

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