2012/10/30

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TDW_1515のリニューアル版

アマゾンのKindleストアが日本でスタートと、読む権利

Kindleストア、ついに始まりましたね。否応なく電子書籍の普及は進むんだろうな。もう待ったなし。Kindleストア見てみたけど、値段けっこう高いのね。紙の本より少し安めなだけ。従来の日本の電子書籍の高めな値段設定にアマゾンがお墨付きを与えちゃったって形だなあ。値段は日本の出版社が決めてるらしいけど。どっちにしても、電子書籍は安い流れには行かなそう。

紙の書籍映像でも本でも何でもデジタルになって「所有」って概念が曖昧になっちゃってるんだから、「書籍を購入」じゃなく、レンタルでもなく、「見る権利」的な扱いになるべきだよなあ。・・・と思ったら、WIRED.jpに「Kinldeは書籍を販売するビジネスではなく、その利用を認めるライセンスを販売している」という記事があった。

「紙の本を所有する」が「紙とインクのシミを所有」ってことだとしたら、そんなもん当然いらん。読む権利といつでも読める環境だけ売ってくれればOK。iTunesの音楽だって、「電磁データ」そのものを買ってるんじゃなく、聴く権利を買ってるんだもん。音楽を所有っても著作権を買ってるわけじゃないから、自分のものだからと勝手に使ったらもちろん怒られる。本だって同じと認識してましたよ、もともと。

アマゾンがKindle書籍は物体ではなく読む権利だけを売ってると自覚してるんなら、もうちょっと安くしてよね〜。

まあ、作品を所有ってことでいえば、「映画を所有」はビデオで誰にも可能になったけど、演劇は所有できないですね。あと、映画を所有してもたいてい1回しか見ないけど、音楽は何度も繰り返して聴くことになるのを期待して購入する。1回しか聞かなかった曲は「失敗/ハズレ」相当。あと、「鑑賞する権利」ってことなら、「レコード→CD→iTunes」って、それぞれ著作権料払ったのに〜〜!!って僕的問題が書籍にも出てくるかも。

とか言いつつ、iPadでKindleを試してみた。とりあえず無料の宮沢賢治「風野又三郎」を「購入」してみた(風の又三郎じゃないのね)。Kindleアプリに飛ぶリンクがあって、ダウンロードされていきなり読める。こりゃ、確実に本を買うとか読むとかのスタイル変わるわ。

とりあえず、スマホやタブレットを持ってる人は、Kindleのハードウェアは買う必要ないわけだ。Kindle Fireは動画とかも楽しめる普通のタブレットだからiPadなどとかぶる。Kindle Paperwhiteは「字の本」のハードユーザーならタブレットと別に持ってていいかも。

Kindleストアのアートカテゴリに気になってた本「バッファローベル公式フォトブック ベルがいっぱい」があったw 紙の本はさすがに買う抵抗あったけど電子本ならいいかも。紙よりずいぶん安いし。

MacのKindleストアで購入してみた。購入した本はiPadのKindleアプリのリストに入ってて、ダウンロード次第すぐ読める。なるほどこりゃカンタン! どんどん買っちゃいそうだ。

ところがこの 「ベルがいっぱい」Kindle版、非常に、ひじょ〜〜〜〜によくない。っていうか最悪レベル(怒)!! なか見検索で紙の本のページが確認できるのだが、その紙版のページを切り貼りしたようなレイアウト。なんだこれ??? 少なくともデザイナーがレイアウトしたんじゃないと断言できるわ。

Kindleの電子書籍はePubみたいに文字の拡大縮小に対応したダイナミックなレイアウトだそうなので、自在にレイアウトできるわけではなさそうですが、それにしてもこのやっつけ感は何だろう? Wordかなんかに元の本をスキャンした画像を切り貼りしたような感じ。写真が小さい上に、ディザ処理された256色のPNGかGIF画像。なんだよおい〜!! 他の間に合わせKindle版書籍がこういったものでないことを祈りたい。

いきなり食らいましたが、他にもMac版のKindleにアマゾンアカウントの登録ができなかったり、Kindleストアには雑誌が売ってないらしいなど、よくわからないこと山積。また書きます。

余談。ところで、過去に写真集・作品集で憤慨した最悪のケースといえば、落田洋子っていう画家のCD-ROM作品集。濃厚な油絵で女性的な軟らかいタッチのグラデーションやマチエールが特長の作風なのだが、そのCD-ROM作品集では、それらの作品の全てにきついアンシャープマスクがかけられており、まったくの台無しだった。「ベルがいっぱい」も最悪だけど、救いは「電子書籍」だってこと。もしかしたらまともなレイアウトと写真に変更されたアップデート版が用意されるかもしれない・・・。 

2012/10/25

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Appleの新製品2012秋

Appleどうしたんだ? 事前にリークされた「こんな製品が出そう」がきっちり全部出ちゃったぞ・・・。新しいiPad miniには興味を持たないよう努めるつもり。あくまでLargeを希望。っていうか、ワクワク感を追求するなら、iPadを10cm遠くから見るのと実質同じiPad miniよりも、Nexus7になるよなあ。あと、iPadのコネクタが変更されて3月に出たばかりのiPad3がもう旧機種に。

新iMacの薄さ強調デザインすごいな !板だよ板! 僕的本命はMacBook Pro13インチのRetina。15インチと同じ性能だったら買うつもりだったけど、デュアルコアかー。クロック数は高いけど。しかしMacBook Airとの違いが小さすぎる〜〜。Apple、製品ラインがかなり混乱してきたっぽい。4つのマス目に入りきらないぞ。 

2012/10/24

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CLIP STUDIO PAINTとドローイング

●紙に描くときの手の動きの観察から

紙にはサッサカ描けるのにペンタブレット(板タブ)では自由自在に描けないのはなんでだ? ってことで、手の動きを観察してみると、左手で紙をものすごい頻繁に回して描きやすいように傾けてるんですよね。絵を描くのは右手が主役な気がするけど、左手が紙を動かしてる働きも大きい。ほとんど両手で描いてる。

PhotoshopやPainterにも「画面の回転」があってよく使うけど、回す操作ってけっこう面倒。ショートカットキーを押しながら、ペン/カーソルを回す操作のために動かすもんだから、描いてる箇所からカーソルが離れてしまうのもマイナス。描いてた位置にペンを戻すのにひと手間多い。右手を動かさずに紙だけ回したい。

intuos5のマルチタッチ機能を使うと「左手の二本指ジェスチャーで画面を回転」が可能だし、WACOMもそういう使い方前提でマルチタッチ機能を搭載したわけだけど、実際やってみると思うように回ってくれない。ホイールを使えば描いてる位置からカーソルを離さずに回転できるけど、キーボードから手が離れてしまう。せめて中央のボタンがスクロールになってりゃある程度は使えるのになあ。というわけで、やはりショートカットを使うほうがマシ。

そういえば、ショートカットで45度だか30度だか画面回転できるソフトがあったような気がするけど何だっけな・・・? ComicStudioかな? ・・・で、Twitterで教えてもらったのがCLIP STUDIO PAINTなのでした。セルシスの製品。ComicStudioとIllustStudioの後継だそう。

●キーボードショートカットの設定など

Photoshopではドローイングに便利なように「五本指ショートカット」を設定してるのですが(リンク参照、その後変更したショートカットもありますが)、まったく同じにCLIP PAINTも設定。鉛筆を使いながら消しゴムを使うような「ショートカットで一時的にツールを切り替え」 もPhotoshopと同じ。

肝心の「画面回転」は、初期設定では15度ずつの回転だけど、30度に変更しました。回転ショートカットは「-」と「^」ですね。遠い〜〜〜! と思ったら、これも変更可でした。五本指ショートカットの上方の「Q」「W」を割り当てました。「R」にズーム、「Y」に画面回転解除、「E」には投げ縄選択。あと、Photoshopの「ゆがみフィルタ」と同じ「command+Shift+X」をメッシュ変形に割り当て、などなど。

●Photoshopでドローイングとの比較

というわけで、Photoshopとほぼ同じ使い勝手になりました。ぜんぜん違和感なく使えちゃう。ってことは、Photoshop使ってもたいして変わらんってことなのですが、どこにアドバンテージがあるのか? 「ショートカットで設定した角度ずつ画面回転できる」と「ストロークの滑らかさがPainter的に調整できる」、「その場で左右反転」くらいか。惜しい点は、「画面操作の動作がちょっと重いこと」と「メッシュ変形はPhotoshopのゆがみフィルタのように自由自在じゃない」くらいかな。

Photoshopでいうところの「背景」がなく、描けるのはレイヤーって点。消しゴムで消すと透明部分のチェッカー模様が出るのがウザいのでわざわざ背景に白のレイヤーを作ったりしてたけど、透明部分の「表示色2」も白にするとチェッカー模様が見えなくなった。まあ、これでなんとか。

あと、どんなに使いやすくてもCLIP PAINTはPhotoshopじゃないってことくらいか。別のソフトと併用する煩雑さ。機能がかぶるソフトを使い分けるのってめんどくさい。でもまあ少なくとも、提出する用の線画ラフのフィニッシュには重宝しそう。いつもPhotoshopで描いたガタガタヨレヨレの線画ラフ出してて恥ずかしかったから。

●Painterとの比較は?

なんでPainterと比較しないの? って件。仕上げまで2Dのイラストを仕事で描く機会がほぼなくなってるので、Painterから遠のいてます。Painterはブラシの性能は文句なしでも、投げ縄ツールがめちゃくちゃ遅く、頻繁に切ったり貼ったり繰り返す下絵やスケッチに不便だったりするんですよ。切り抜き移動すると必ずレイヤーになってしまう点も。なので、ドローイングはPhotoshopを使ってたわけです。

念のため、CLIP PAINTとPainterの書き味をくらべてみた。細かい調整って点では「入り・抜き」を除けばさすがにPainterの書き味はさすが。でも、「無段階ズーム」と「ショートカットでツール一時切り替え」がないのでドローイングの快適さは段違いにCLIP PAINTやPhotoshopのが上。

で、新しい形を描いていくって意味では、やはりPhotoshopのほうがやりやすいかなあ。ブラシの性能が悪くても、選択や移動や変形などのレスポンスの良さの快適さが勝ってる。

●ドローイング専用として

CLIP STUDIO PAINT、僕的にはドローイング専用ですので、その他の機能については言及しません。っていうかまったくいじってないのでわかりません〜。2Dのイラストレーターの間ではすでに相当普及してるようですよ。

僕としては、最初に予想したとおりの使い方になるかな。Photoshopでおおよその形を作ってから、必要があればCLIP PAINTで線画ラフの清書って感じで。・・・・などとここまで書いた後で、CLIP PAINTでちょっとややこしいラフを描いてたところ、う〜〜〜むむ。やっぱいいわ、これ。なんかもう、いつもの「うーん、描きにくいなあ。紙や液タブで描けばもっとはかどるのに」的なモヤモヤがぜんぜん出てこない。やっぱ紙廃止の突破口になるのか??

2012/10/23

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テンキーありなしキーボード

テンキーなしキーボードにせっかく慣れたのに、しばらく前からフルキーボードを使うようになっちゃった。と思ったら、そういえばまたテンキーなしに戻ってる。主にMagic Trackpadの置き場に困るから、キーボードは短いほうがいいってことだったんだけど。数字入力中の小数点や「/」を打つのにちょっと戸惑うくらいで、もうテンキーなくてもぜんぜん大丈夫になっちゃったかも。ホームポジションから手を動かさなくて済むテンキーなしキーボードのほうがラクです。

2012/10/22

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ガッチャマン実写映画化

「誰得」って言葉がありますけど、そらもう収益上げられると思う誰かが得しようとしてるわけで。ファン不在とかファンの熱い思いを踏みにじるとかありますけど、今の時代、映画ってそこまで重いもんじゃないよ。そういう映画って、テレビの力も使って瞬発力で短期間に稼ぐもの。残るものじゃなく、普通にリアルタイムのイベント、アトラクションです。

ダメだったとしてもすぐ「なかったもの」になるし、心配しなくていいと思ってます。「あしたのジョー」も「SPACE BATTLESHIP ヤマト」も「ドラゴンボール」も、もう気にならないでしょ? 「二十世紀少年」三部作連続放映なんてしてるけどさ。あと、賞味期限が短い前提の映画も、たまに傑作が生まれたりして、そういうのはちゃんと世代を超えて名作として残っていくから大丈夫。

2012/10/21

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続きを読むには登録してください

新聞系のニュースサイト、続きは「有料」とか「会員登録が必要」っての最近目立つ。登録するつもりはないから、リンクで飛んで来ても「なんだよケチ!」とか思う前に退散する習慣がついちゃった。


刺激的な見出しに釣られてたどり着いても、最初のページしか読めない。これって報道的に良くないんじゃない? しっかりした要約と結論を無料ページに置き、さらにくわしく読みたい人が有料、って形にしないとマズくない? このままの形だとそのまんま「釣り」ですよねえ。

2012/10/20

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片づけしたのに部屋は変わってない

集中モノ減らし週間は一応おしまい。通常営業に戻ってます。しかし、あれだけ不要物を出したのに、部屋の風景はたいして変わって見えない。時空の歪み?


ここ1年半で僕的にものすごい量を減らしたつもりなのに変わってないってことは、逆に言えば、減らした分量を新しく買い込んでも部屋はたいして変わらないってこと? じゃあ何のためにモノ減らしを〜〜〜!


冷静に考えれば、机も本棚もクローゼットの中の棚も、大枠の構造は3年前からほとんど変わってないもんね。中身を半分にしたって構造が変わってなきゃ、基本的には風景は変わらんわ。本棚や机をどーんと廃棄するとかしないと、減った気はしないだろうな。

2012/10/19

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iPad miniは困る

確かに今のiPadは気軽に持ち歩いたり電車で見るにはちょっと大きい。出先で使いやすいのは7インチタブレット。で、まもなくiPad miniが出るらしいとちょっと喜んでましたが、よく考えたら、miniが出ちゃ困るわ。

7.8インチといわれるiPad miniは持ち歩きにはいいだろうけど、家で使うには小さすぎ。9.7インチの今だって小さすぎなんだから。2インチちがうだけの両方は買えないよ。同期とか管理も面倒だし。iPad mini、ぜったいカッコイイに決まってるから、物欲と理性の狭間で苦しむことになるのは目に見えてる。

小さいiPadを出すのなら、今までのiPadは12〜15インチとかのはっきり「大きいサイズ」にしないと違いがなさすぎる。20インチでもいいよ。ソニーが20インチタブレットPC出すみたいだし。大判iPadが出ないのなら、持ち歩き用にはiPad miniじゃなく、Nexus7とかのAndroidタブレットのほうがいいや。

・・・いやいや、もっといいのはAndroidスマホ自体がデカくなるほうがいいな。GALAXY Note IIってスマホが5.5インチだそうだけど、もう一声! 6.5インチあれば! ・・・いやいやいや、7インチタブレットで通話できるようにしてくれりゃいいだけなんだけどなあ!

2012/10/18

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ペンタブのコツ、新たに一個

ペンタブで描きやすいときとダメなときの違いがひとつはっきりわかった。描きやすいときは掌をほとんどタブレット表面につけず、ほとんど宙に浮かせて描いてる。掌は表面をかする程度。ダメなときは掌をしっかりつけて指先だけで描いてる。

掌を随時適正な位置に置ければいいんだけど、一度べったりと手を置いてしまうと、その位置で描ける範囲に無理にペンを持って行く形になりがち。やはり、手をいつでも自由に動かせるようにしておくほうがいいらしい。 

2012/10/17

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突然CLIP PAINT

先週からなぜかCLIP PAINTっていうペイントソフトを使い始めましたけど、いいですよ、これ。そのうちまとめて書くかもですが、僕がPhotoshopでドローイングする上で不満だったことがほぼ解消。ショートカットもPhotoshopと同じにできるので、きもちわるいくらい違和感なく使えちゃう。

Photoshopでスケッチしてて、クルクルッと丸をいくつか描いてアタリをつけるみたいなのってできないっていうか楽しくないんですよ。線の追従がシビアすぎてガタガタの丸しか描けないから。CLIP PAINTではアタリのクルクルッの丸が実にきれいで、描いてて楽しい。紙に描くの廃止の突破口になりそうな気配も。

このソフト、まともに買っても安い5000円なのに、Comic StudioとかIllustStudioのユーザーなら、なんとタダ! なんちゅう大盤振る舞い! 僕はコミスタ持ってたのでラッキー。一ヶ月500円で8ヶ月使えばシリアルもらえるってコースもある。この値段なら不正使用しようって気にもならないだろうな。 

2012/10/09

余談「スピンドルケース」

分厚いCDウォレット、本棚で斜めになったりしてグニャーって歪んでたりする。良くないねえ。ディスク保存にはスピンドルケースが一番いい。CDウォレットを処分しちゃったのでスピンドルケースだけ買おうかとアマゾンで見ると、50枚入るスピンドルケースが4800円なんだけど、なんとこれは60個組のセット〜〜〜!!!

ももももうちょい普通のないかと探すと、100枚収納スピンドルケース3580円、36個セット〜〜!! あのタワーみたいのが36個届くのか! いや、どんな段ボールで届くのか興味あるけどさ。

余談「お主、できるな」

「これはさすがにとっておこう」的な本も今回ずいぶん処理した。自炊だけじゃなく売却も含めて。旧スターログとかもついに裁断・自炊。っていうのは、三十数年もたった古い雑誌はザラ紙ページの黄ばみと風化が激しく、今デジタル化しておかないともっとひどくなりそうってことで。もったいないかなと思ったけど、スターログは創刊号でさえたいした値段ついてないし。

っていうか、マニアとしてのアイデンティティの基礎を作ったみたいな本とかレコードとかって、「これがあってのオレ的記念碑」として、それを理解してくれる誰かが部屋に来たときのために残してるってニュアンスがありました。

若い頃の細野晴臣が大瀧詠一を部屋に招いたとき、あるレコードをさりげなく置いておいたら大瀧詠一はそれに即座に反応。「おぬし、できるな」的な。ああいうのあこがれたんだけど。

そういう人が部屋に来ること滅多にないんで、もういいや。っていうか、30年待ったけど一人も来てないし。ってツイートしたら、まつむらさんが「私でよければいつでも(笑)」ってww もう見せるものなくなっちゃったよ!

モノ減らし、最終決戦

三連休までの数週間、集中的にモノ減らし・片づけをしてました。「増えすぎたモノを減らそう」を始めてから約5年、一つの限界まで来たと思う。普通のやり方ではこれ以上のモノ減らしは無理ってところまで。

現在、いろんなところをほじくって回って小冊子や書類などを発掘してScanSnapしたり捨てたりしてる段階。半日かかって厚さ5cm分を減量するような状況。1cm単位の攻防戦。

以前は部屋を埋め尽くしてた本の山。壁全体サイズの本棚2本、中サイズの本棚1個、カラーボックス4本、床や廊下に山積みの本、段ボールに詰めた文庫本、イラスト仕事の刷り上がりの書籍や雑誌が手つかずのまま積み上げてあったり。

2009年の引越しの前には猛烈にいろいろ処分した。本は四分の三くらい古書店に売った。昨年の地震をきっかけに腰を据えて取り組んできた書籍自炊も限界まで進んだ。残ってる本は、自著や作品が載った作品集や記念碑的意味で残してある本を含んでも幅150cmくらい。純粋に実用や趣味として残してある本に限れば幅70cm程度=カラーボックスなら1個に余裕で入る量。代わりに切り抜きを入れたクリアブックは増えたけど。

今回のメインイベントは、クローゼットの一番奥に鎮座していた、ラスボスたるでかい段ボール箱。20年前のフリー駆け出しの頃にたくさんやったパッケージ仕事が箱のまま詰まってたもの。これを引っぱり出し、どうにかやっつけた!

贈答用石鹸のパッケージなどが多いんだけど、中身の石鹸や入浴剤はずいぶん前に処分したのでほとんど空箱。箱の正面だけ切り取って保存。樹脂のボトルや缶など含んで本棚1枠分くらいに圧縮完了!

本だけでなく、CDや雑貨類などできるかぎりがんばって処分。たぶん合計1.5立方メートル分くらい。でも実は半分以上は空き箱をつぶした容積。不動産屋が使うみたいなフタ付き書類ケースが捨てられずに大量にあったのを潰してただの厚紙の束にしてやった。

収納するためのものをおいとくと、入れる場所があるからモノが減らないのだ。囲った空気に家賃払ってるみたいなもんだし。ポリエチレンのケースや分厚いCDウォレットも大量に処分。使ってないドキュメントファイルなども全部捨てた。モノが隠れる場所を潰していく作戦。

で、思うのは、前回・前々回にまとめてモノ減らし処分したとき、どうしても捨てられなかったものが、数年後の今はそれほど抵抗なく処分できたりする。あと、以前も書いたけど、どうしても処分できない何かを思いきって処分すると、一気に境界線が下がり、またしばらく捨てまくれる。

処分できるできないの境界線がほとんど気分の問題って点で、デジカメで写真を撮ってしまえば割とラクに境界線を越えられるってのはしばらく前から試し済み。数個の段ボールに詰めたまま十数年間放置してあったオモチャやフィギュア類も、もらってくれる人がいて助かった〜。

「ノートパソコンとスーツケース一個分の荷物が仕事道具や資料や記録の全て」というのが究極の目標なんだけど、その状態にはほど遠い。せめて本棚一個に詰め込める程度には減らしたいけど、「残しておきたいもの」が物体として存在するうちはそれもむずかしそう。

でも、立体制作関連やアナログ絵関連の、どうしても容積が必要なモノを除けば、思い切りさえすれば数台のHDDとディスクのスピンドルケース数個に全部収めちゃうことも、荒唐無稽な話じゃないんだよなあ。

ところで、家で仕事してない人って、かさばる遊び道具や服や家具を除いて、どのくらい「自分の荷物」があるものなんだろう? 本や写真アルバムやCD、オーディオや腕時計とかの細かいガジェット類とか・・・。本や音楽がデジタルになった今なら、スーツケース1個どころかアタッシュケース1個に収まる人は多そうだなあ。

先日、事務所みたいなとこ閉鎖の片づけ手伝いに行って、事務所内のモノは在庫とか含めて全処分したわけです。その人は歳で引退したんで仕事関係のモノは一切合切必要なくなり、身のまわりの少数のモノくらいしか必要なくなったってこと。

そんな少数の必要なモノと、デジタルだから容積をほとんど気にしなくてよくなった仕事道具を合わせた分量。目指す地点はそこ。

若いときは本とかCDとか道具とかどんどん増やしていくのがリッチな気分だった。モノを増やすと空間が減っていくってわからなかったし、気持ちの余裕もなくなってくし。今はモノは少なく空間が多いほうがぜんぜんリッチに思える。後先考えずに買いまくった過去の自分に説教したいです。

実は、まもなく50歳ってことで、引きずってるいろんなモノをこの際処分しちゃおうって目論見なのでした。

 

2012/10/08

アイドルの首ふり

剛力彩芽ってCMいっぱい出てかわいいんだけど、気になるのが、カメラに向くときに顔を小刻みに動かすじゃん? 昔から特別な美少女タレントたちがやってる伝統的な動きと思えるんだけど、何か名称あるのかな?

タレントやアイドルに詳しくないから名前出てこないけど、西田ひかるとかNHKの小野文惠アナが、カメラ目線で首をフルフルと小刻みに動かす現象は確かに存在します! 活き活きはつらつとして見えるので、そう指導されてる、あるいは自分で意識してやってるんじゃないかと推測するのだが・・・。

 

2012/10/07

歌の自己完結

歌の中でその歌自体のことを歌う歌ってあるでしょ。たとえば「アマリリス」。曲の中で「みんなで聞こう、ラリラリラリラ、しらべはアマリリス」っていう構造。では、そのしらべは具体的にどこに存在するのか? 「おもちゃのマーチがラッタッタ」が「おもちゃのマーチ」って歌の中に出てくると、あれ? おまえ自身がおもちゃのマーチじゃなかったの? じゃあおもちゃのマーチって誰なの? 的な。 

2012/10/05

エスカレーターを歩く

エスカレーターは構造上、歩くようにできてない。転倒の危険がある。はい、そうだと思います。でも、「そんなに急がなくてもいいのに! 」と言われるのはちょっとちがうかなと。エスカレーターって「急ぐから歩く」んじゃなくて、「今まで歩いてた足をわざわざ止めるのがかったるくて不快」だからって理由が大きいと思う。

エスカレーターじゃなくても、動く歩道で足を止める不快さと言ったらない! 「歩いてた足を止める不快、止まって何もしてない不快」から逃れるため、信号待ち必至の交差点を避け、遠回りな歩道橋を渡ったりします。所要時間は同じくらいでも。 

2012/10/04

メモ.app

新生メモ.appを活用したかったのだけど、最初の印象が良くなかった。たまたま同期のタイミングが悪かったんだろうけど、書いたメモが同期されたら一項目消えてしまった。もうこわくて使えない。あと、文字サイズをいじると行間がめちゃくちゃになる。以前は24ポイントのヒラギノゴシックの極太でメモしたりして便利だったのだが。

それと、僕が使ってるドコモのAndroidスマホは当然ながらiCloudと同期できないので、メモ.appが使えない。iPadやiPod touchではもちろん使えるんだけど、スマホでも同等に使えるEvernoteを使うほうが圧倒的に便利、ってことに。

2012/10/03

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映画に関しての時代感覚

70年代半ばまで、テレビで見ていた映画には「新しい映画・古い映画」って概念が僕にはほとんどなかった。テレビで放映されるのは60年代の映画が大半だったろうし、うちのテレビ自体がカラーになってすぐくらいだから、「白黒映画=古い映画」って感覚も薄かった。

テレビで見た1958年の「マックイーンの絶対の危機」や60年の「荒野の七人」、61年の「ナバロンの要塞」も、007シリーズも、どれも一様に「現在ではないちょっと昔。たぶん自分は生まれてない頃の映画」だと思ってた。74年頃か、テレビで見た映画の冒頭で「1971年、アメリカ○○州」みたいなテロップが出て、「えっ! たった数年前じゃん。そんな新しい映画もあるんだ!」とか思った記憶がある。

っていうか、映画が今現在も続々と作られているってことに思い至らなかったんだもん。映画館ってものはもちろん知ってたけど、そこでかかってるのが主に新しい映画ってことには気づいてなかった。

76年の正月に「JAWS」を見てから映画に特別な興味を感じるようになって、ロードショウ誌やスクリーン誌を買うようになる。新作映画紹介記事とか出てるから、そこでようやく映画が新しく作られては古くなっていくことを理解した。なので、僕にとっては76年以降が「新しい映画」。

現代へ飛ぶと、90年代後半からくらいが「今の映画」って感じがするけど、レンタルDVDとかで2000年くらいの映画がクラシックって書いてあったりする。今の中学生で映画に目覚めたヤツにとって「今の映画」ってせいぜい2007年以降くらいなのかな?

ところで「マックイーンの絶対の危機(人食いアメーバの恐怖)」。赤い殺人アメーバが人々を襲う安手のSF映画にたまたま駆け出しのマックイーンが出てたってもの。日本公開はマックイーンの人気が確定してからの64年。調べたら72年に水曜ロードショーで放映されている。当時にしてみればたった8年前の映画! 今がその放映時だったら2004年に公開された映画って感覚! 当時は古い映画って感覚はぜんぜんなかっただろうな。時代感覚って「当時の何年前」換算すると面白い!

 

2012/10/02

脇で単純作業すると仕事がはかどる

書籍自炊のScanSnapスキャンを別マシンでやってるときに気づいたこと。自炊やCDのリッピングなど、淡々とした作業をずっと脇でやってる間って、仕事がむちゃくちゃはかどる。ちょっとした単純作業と並行して仕事するとはかどるのはなぜか?

たぶんこういうことでしょう。自炊の場合、5分とか10分ごとに紙を追加したり保存作業のために仕事の手を止めて立ち上がる→ 椅子に戻ってくると、さっきまで自分が何をやってる最中だったのか自覚する→ 確実に仕事に戻れる。つまり、意識しなくても「タイマーで10分必ず集中」と同じ状態になってるわけです。

座ったままで区切りなく仕事してると、ダラダラと時間が過ぎる自覚がないのだ。これに気づいて以来、何か「ちょっとした単純作業」を探すようになったくらい、確実にはかどるライフハック!