2012/03/17

解像度が4倍? と、サイズの話

新iPadのRetina液晶、「網膜ディスプレイ」と言われるように、画素が肉眼ではほぼ見えない高解像度。雑誌の見開きとか小さい字がそのまま読めるんじゃないかと期待。まだ実物は見れてませんが。

あまりの精細表示に書籍自炊をやり直したくなるかもって話もありますが、僕に限っては、ならないと思う。自炊って基本的に「本を捨てる口実」がメインだったから。スーパーファインでScanSnapしたままで未処理のファイルもいちおうバックアップしてあるから、OCRとPDF圧縮をやり直せば多少画質アップするものもあるだろうけど。

で、ですね、新iPadのディスプレイに関して、普通のニュースだけでなくIT系のニュースやブログとかでも「解像度が4倍」って書いてあることが多い。 新iPadは2048x1536pixel・264ppi、iPad2は1024x768pixel・132ppi。画素数は4倍だけど、解像度は2倍ですね。
出版社の人とかでも解像度の概念理解してない人けっこういたりする。画像送ってくれっていうから大きさは?って聞くと「350dpiでおねがいします」って。350dpiで1センチか10メートルかわからんじゃん。


そういえば「ディスプレイの画素数」をサイズと同様に表現する用語がないよね。「解像度が大きい液晶」って普通に言うけどそれってRetina液晶のことだったらいいかもしれないけど正確じゃないし。以前はVGAとかXGAとかUXGAって普通に使われてた画面サイズの表現があったのに最近は使われなくなった。今はせいぜい「フルHD対応」くらいか。デジカメだったら「500万画素」で普通に通じてるのと同じ意味の画素数の数を表現するカタログ用語が必要かも。

「画面解像度」も誤解されやすい用語ですね。Wikipediaにも「本来の解像度を意味する用法ではない。」って書いてあります。
Wikipedia「画面解像度」

次に出るMacBook AirやMacBook ProはRetina液晶になるのかな? 17インチだととんでもない画素数になりそう。MacBook Air 11インチと27インチシネマディスプレイの画素数が同じってのが理想なので期待!

そもそも、一般的な大きさの表現もテキトーだよね。「カードサイズ」ってよくあったけど、ある方向からのシルエットがカードのサイズだったとしても、厚みが5センチだったら容積は100倍かもしれない。

「二倍大きい」って時、寸法が二倍なのか面積が二倍なのか容積が二倍なのか。普通に二倍大きいって表現されたものは寸法を意味することが多いようだけど、それって容積で8倍だもん。8倍の容積があるものを「二倍大きい」って表現するのは無理がある。

ところで先日、ディスプレイ用に画像を送ってほしいって話があったので、サイズを聞いたら「解像度350dpiで○○pixel」って言われたので、解像度厨としてはガマンならず懇々と説明を始めたところ、「店頭のディスプレイパネル用にプリント」って話だった。はずかし〜〜!

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