2011/06/07

iPhone/iPad用のSketchBook Pro Mobile

Mac App Storeで買えるようになって多少は身近になったかな。SketchBook Proは2003年の最初のバージョンからちょこちょこ使ってました。

もともとはタブレットPC用ソフトとして出てきたスケッチ用ツール。MAYAや3DCADソフトを出していたAliasが開発元で(現在は買収先のAutodesk)、主にCGデザイナーやプロダクトデザイナーが鉛筆やマーカーでスケッチするのをイメージされたツールだったはずです。

ショートカットキーに頼らずにペンとラジアルメニューだけで使える秀逸インターフェイス。なにしろ、レイヤー名の入力が手描き文字そのままだったりする。ページをめくるように前後のスケッチに移動できるのもイイ。

iPad版パソコン版とも無料版が用意されてます。

●iPhone/iPad用のSketchBook Pro Mobile

iPad版がver.2.0になった。ずいぶん進化してる! スプラッシュ画面もシックなものに変わった。2.0より前にあった機能も混じってますが、僕的に気に入ってる機能について。

SketchBook Pro Mobile

「新しい細いパレット」・・・左右にブラシパレットとカラーパレットが配置された。中央下の○をタップすると出てくる。パレットは選択的に出したままにしておくこともできる。パレットの中身はカスタマイズ可能。よく使うブラシを登録できる。

「2本のブラシの交互切り替え」・・・画面隅のダブルタップで、2本のブラシを交互に切り替え可能。これは僕的に大ヒット! ブラシパレットを開かずに左手親指で鉛筆と消しゴムを素早く切り替えてどんどんドローイングできます。

「ラジアルメニュー」・・・僕的にSketchBook Proらしさとはこれだった。パソコン版とは使い勝手はちがいますけどね。初期設定ではオフになってます。ブラシや色を登録できます。

「三本指上下左右のスワイプ」・・・ブラシ設定やレイヤパレット、UNDO、REDOができます。こちらも初期設定でいろんな機能に割り当て可能です。

「レイヤーの変形等」・・・レイヤー単位で拡大縮小や変形・回転等ができるようになった。他のiPad用ペイントアプリも同様だけど、iOSでは投げ縄ツールを組み込むのはむずかしいんだろか?

「100%スナップ」・・・二本指ピンチによるズームで、100%にスナップされるようになった。102%とか99%とかの意味のない微妙なズーム表示にならなくなりました。

「ブラシ設定の詳細追加」・・・ブラシの設定項目が増えた。ブラシの回転による変化やノイズを加える設定など。

「オプションツールのダウンロード」・・・ストアからオプションのブラシなどをダウンロードできます。まだ鉛筆セット以外に大したものはないですが。ペーパーテクスチャやグリッドのテンプレートなどダウンロードできればいいな。

「高解像度に対応」iPad2では4倍の面積の高解像度キャンバスが使えるそうです。早いとこiPad2を手に入れなければ。

「Dropbox対応」・・・僕的に最大の目玉機能といえば、Dropbox対応! iTunesやPhotoLibraryやFlickrやEmail等に加え、Dropboxに書き出しできるようになった。Dropboxは読み込みにも対応! これにより、パソコンのファイルをiPadで開いて作業し、パソコンに直接戻すことが可能に!

ただし、ちょっと注意。SketchBook Pro MobileにインポートするときTIFFでなくPSDを使わないと、レイヤーが統合されてしまう。あと、1023 x 768pix以外のサイズの画像は拡大か縮小かクロップされてしまいます。

理想的にはパソコンとiPadで同じフォルダから画像を手軽に出し入れできるといいんだけど、書き出し時にファイル名を付けるのが面倒だったり転送が遅かったり、ちょっとスムーズでないのが残念。でも、パソコンとのやりとりが比較的ラクになったので、ドローイングは本格的にペーパーレスにできそう!

iPad版2.0の新機能についての解説。ここ、詳しいです。

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