2007/10/02

iWebの画像の色2


新たな事実が判明。
いろんな色を含む画像を作ってiWebの色をちゃんと検証してみようってことで、AdobeRGB、sRGB、AppleRGBの三種類のプロファイルをつけた画像を配置したところ、
http://web.mac.com/hiroshiyoshii/colortest/Photos.html

なんと!!どのプロファイルもsRGBに置き換えられてます(プロファイル無し画像はそのまま無しです)。カエルのもそうなってます。sRGBに置き換えられた画像は、Photoshopのプロファイル変換でやったように、見かけの色はほぼ同一に揃ってます(右のnonPとついた画像は保存の際にプロファイルを埋め込みしなかったもの)。

これ、やはりAppleもWebではsRGBが標準であるという前提で、iWebでプロファイル付き画像(つまり作成時の色空間が明確な画像)はsRGBに変換してアップロードしようということなのかな?例のおせっかい機能の一環ではあるけど、なかなか理にかなってるんじゃないでしょーか。

で、おもしろいのが、PhotoshopでsRGBに変換してプロファイル無しで保存したものは、ブラウザ上ではsRGBプロファイル有りと同一に見える(なぜかSafari2でだけ微妙にちがう)。ということはやはり、カラーマネジメントを考えなくてもPCやモニタがsRGB空間であるかぎり、Webにアップした画像は同じくsRGBで表示されて何も問題がない、ということの証明だな。

まとめると、「意識してsRGBプロファイルをつける人」と「PCでぜんぜんカラマネを使ってない人」の両極端の人がWebで正しく表示させられるようです。僕みたいな中途半端の人の画像は全滅。ホームページやブログの画像のほとんど全部がAdobeRGBプロファイル付きか、AdobeRGBを変換せずにプロファイル無しで保存したもの。総入れ替えだ〜。

ついでに、同じ画像をDreamweaverで並べたもの。それぞれのプロファイルがどのように表示されるかわかります。
http://www.yoshii.com/test071002/colortestdreamweaver.html


■追記
それがさ〜〜!!!!!!
さっきわかったんだけど、Photoshop(CS3)の「Web用に書き出し」で「ICCプロファイル」をチェックすると、iWebと同様に、元のプロファイルが何であろうが保存された画像はsRGBプロファイルがつくようです。チェックすると画像のプロファイルがそのままつくもんだと思ってた。
ややこしく考えすぎてたかもしれないですね。正しい手続きで用意すれば、ちゃんとWeb用画像として最適になるってことらしい。

■追記2
ちょっと注意が必要のようです。Photoshopのヘルプを見たら、
「sRGB 以外のカラープロファイルが埋め込まれた画像を最適化する場合、Web 用に画像を保存する前に、画像の色を sRGB に変換する必要があります。最適化メニューで、「sRGB に変換」が選択されていることを確認します。」
だそうで、自動的にsRGBにプロファイル変換されるわけじゃないようです。

とはいえ、試してみたところ、書き出されたsRGB付き画像は、ブラウザではまったく同じ色に見えるので、それほど気にしなくていいかも。iWebもそういう仕組みなのかも。

8 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

(09/30のレスの続きもあるかも)

iWebでカラースペースをsRGBに変換していたんですね・・・・
カラースペースの指定のないものは有無を言わさずsRGBスペースと判断してしまうところは、Windowsみたい。
AppleもWebに関してはWindows(sRGB)標準というのは認めちゃった感じなんでしょうね。
でも、Web用画像を、さりげなくsRGBに変換しちゃうところは、流石Appleですね。

ところで、「ビスタはAdobeRGBカラースペースになって、(古いプロファイル無しの画像は)色が変わって混乱するぞ」って噂がありましたが、まだsRGBスペースだったんですね。

Hiroshi Yoshii さんのコメント...

>>iWebでカラースペースをsRGBに変換していたんですね

考えられないことしますね。でも、身元のはっきりしてる画像にかぎって変換してくれるわけで、これはとてもスマートなおせっかいだと思いました。
VistaはsRGBかよくわからないです。というのは、僕のVistaマシンはシネマディスプレイ23インチで使ってるのですが、使ってるプロファイルはMacを繋いでシネマのプロファイルを色補正してガンマ2.2で作成したプロファイルをVistaマシンに読み込んで使ってるので。

Hiroshi Yoshii さんのコメント...

あっそうか、つまり、、、
Photoshopなどいつも使ってるグラフィックソフトではAdobeRGBでも何でも都合のいい色空間を使っていていいわけだ。iWebでは、プロファイルがついてさえいればsRGBに変換してくれるわけだから。「Web用の画像」という意識をしなくて済む。

匿名 さんのコメント...

VistaのIE7がWCSに対応して、Firefoxも3が出てくる頃には、全部「AdobeRGBのプロファイル有り」でも構わなく…なってないんでしょうね。

テキスト以外の色を言う箇所は全て画像で表現すれば(metaやらでCSS等RGB直打ち要素の色空間指定出来ればなお)、ズレは失せるとして、VistaとIE7のセットの普及がとんでも無く遅そうだし。

# そう言えば伝え忘れてました。
# Zbrush.jpをありがとう!

匿名 さんのコメント...

なるほどね〜(^o^)
確かにiWebでは、sRGB変換してますね。
Appleって、そんな見えないところでもちゃんと考えてるんだ〜。と感心してしまいました。さすがですね。

>>PhotoshopでsRGBに変換してプロファイル無しで保存したものは、ブラウザ上ではsRGBプロファイル有りと同一に見える(なぜかSafari2でだけ微妙にちがう)。

内部フローでは、プロファイルなしのSafariとカラマネ未対応アプリ(Firefoxやmodoなどなど)では、sRGB色空間ではなく、直接モニタープロファイルで色が見えています。

Photoshopでモニタープロファイルを指定して画像を見ると、カラマネ未対応アプリ上の画像と完全一致します。

このモニタープロファイルとsRGBプロファイルが非常に良く似た色空間なので、sRGB空間を経由して色が見えているように感じるかもしれません。

Safariで微妙に違うのは、この違いで、sRGBなどプロファイル埋め込み画像は、
画像→埋め込みプロファイル→モニタープロファイルと色の伝達が正確に行われ、同じファイルをPhotoshopで開くと色が完全一致します。

一方、埋め込みなし画像やカラマネ未対応アプリでは、
画像→モニタープロファイルと色が伝達されます。プロファイルがない(カラマネ未対応アプリで認識が出来ない)画像は身元が分からないので、とりあえずモニタープロファイルを指定して表示するっきゃないよね〜てな感じで画面表示してます。

匿名 さんのコメント...

そっかぁ~!

Webでの表示を、出力機器での出力と考えれば、「元の画像のプロファイルを基に出力機器のプロファイルを参考に変換して出力する。」って、プリンターなどでやってることを極自然にやっていたわけですね。


secondLife さんの、Macだと、身元不明は、モニタプロファイルを参考にというのは納得な説明でした。

Photoshopなどの「Web用に保存」では、プロファイルをつけるかどうかしか聞いて来ないけど、この辺は、Appleに見習って、プリント(Web)カラースペース(sRGBへの変換)みたいなオプションもあったらいいな思ってしまいました。
(って最新のバージョンではそうなっているのかな?)

Hiroshi Yoshii さんのコメント...

21さんへ〜
そうですね〜できればどのブラウザでもどのプロファイルもそのまま対応してくれるといちばんいいですね〜。

>># Zbrush.jpをありがとう!

すみません中途半端で終了してしまいまして。僕自身がZBrushだけじゃなくていろんな3Dソフトを面白がるようになってきたこともあって手が回らなくなってしまいました。すでにスタンダードと言えるようなツールに育ったし、日本語で解説を読めるサイトが増えてきたし、ZBrush.jpを作った最初の目的はすでに達成したんじゃないかなということで。
ZBrush.jpは、アゴストでZBrushを売り出した時に何も宣伝とかしない様子だったので、たまらず申し出て(少しの援助を受けて)ZBrush普及のため作りました。が、その頃からアゴストが変になってきていろいろ大変だったのですが、その後は個人のサイトとして継続させました。が、力尽きました〜。

secondlifeさんへ〜
そのあたりはひととおり理解していたつもりだったのですが、今回の件で仕組みを実感できました。Safariは現時点では特殊っぽいですが、逆にこれが標準になるべきなんですね。

蛸林さんへ〜
それがさ〜〜!!!!!!今わかったんだけど!!!!!!、
Photoshop(CS3)の「Web用に書き出し」を使うと、元のプロファイルが何であろうが保存された画像はsRGBプロファイルがつくようです。つまり、AppleがiWebでやってるのと同じに!!
ややこしく考えすぎてたかもしれないですね。ただしい手続きで用意すれば、ちゃんとWeb用画像として最適になるってこと。

匿名 さんのコメント...

Elements 3 では、プロファイルの添付のチェックでは、プロファイルの有無だけで、画像そのものは変換されていませんでしたが、CSでは、ちゃんと変換してくれるのですね。
Adobe エライっ!

ってことは、今度出る Elements 6(Mac版の現在の最新は4なので5を飛びこして 6になるのかな?)では、そうなってるんでしょうね。
こりゃ、バージョンアップしないと(^^;)